耳垢の量が多い原因については、さまざまな原因が存在しているのですが、原因のひとつとして「脂漏性皮膚炎」が挙げられます。
脂漏性皮膚炎を発症した場合、炎症を伴わない場合には、耳以外のほかの部位には、症状が出ないという特徴があります。
耳垢以外の症状としては、炎症を伴う場合には、フケとなって頭皮に現われたり、顔や胸など、比較的汗をかきやすい部位に炎症のような症状が出現します。
脂漏性皮膚炎を発症した場合の耳垢の量や色、質感には個人差があります。
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脂漏性皮膚炎の特徴
色は、黄色あるいは白色であり、質感は、サラサラしていたり、湿気を含んでジメジメしていたり、固まっている場合もあります。
中には、乾燥していて皮膚が剥がれているように見える、耳垢も存在しています。
脂漏性皮膚炎が原因で耳垢が多い場合の特徴としては、どちらか一方の耳だけに耳垢が多いという訳ではなく、左右対称であるという特徴があります。
毎日耳掃除をしていても、気になる量の耳垢が、両方の耳から出ます。このような特徴があるために、ほかの疾患が原因で耳垢が多くなる場合とは区別しやすくなっています。
耳垢の役割
ちなみに、ほかの原因としては、アトピー性皮膚炎やにきび、綿棒や耳掃除のし過ぎによる皮膚の炎症などが挙げられます。
耳垢は一見不要なものと思われがちですが、実は重要な役割があります。異物を吸収して体外に出し、細菌の繁殖を防いで、感染から身体を守る役割を担っています。
また、耳の中の外耳道の表皮や鼓膜は、非常に薄い皮膚細胞でできており、耳あかが存在することによって、それらを保護し、乾燥を防ぐという役割りも果たしています。
さらに、耳あかのニオイや成分を虫は嫌います。ゆえに、耳の中に虫が侵入してくるのを防止する役割も果たしています。
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耳垢が多くなる原因
前述しましたように、耳掃除のやり過ぎも、耳の垢が多くなる原因となります。
掃除のやり過ぎで、耳の中の皮膚を傷つけてしまうと、傷ついた皮膚細胞は、再生するために古い皮膚細胞を剥離します。
結果、さらに耳垢ができるというわけです。
そして、さらに耳垢が気になって掃除するという、悪循環を繰り返すようになります。皮膚が炎症を起こした状態ですので、耳掃除によって分泌物が増え、耳垢が増え、それが繰り返されるというわけです。
まとめ
耳から垢が多く出る場合には、病気ではないかと考えがちなのですが、耳掃除のし過ぎややり方に問題がある場合もあります。
この場合には、耳のことを知って、注意するとによって、改善させることができます。
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