耳の中にある鼓膜が破れると聴力が衰える、又は聞こえなくなるのはご存知でしょうか。
破れた鼓膜は一般的に刷毛化手術によって再生させる方法がありますが、実は軽度の場合で自然再生、つまり放置しておいても自己修復することができるのです。
その期間は人によりますが、平均で2週間から3週間で再生します。
ただしこの間は耳の機能は著しく低下しているため、自分の声すら聞こえにくい、機械音が頭に響くなどの症状と痛みに耐える必要があります。
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鼓膜とは
ここで鼓膜に付いて簡単に説明します。耳の穴の奥にある厚みがわずか0.1mmの膜のことを指します。
この薄い膜が空気中の音を捉えるための重要な器官のため、破れた場合は音を捉える機能が十分に働かなくなります。
その結果として耳が聞こえない、又は聞こえにくくなる症状を引き起こしているのです。
さらにあまり知られていないことですが、実は鼓膜は大体7日から10日程の期間で再生する機能を持っています。
損傷が激しくなければ放置していても勝手に治るのですが、その間は耳の異変に耐える、なるべく安静にする必要があります。
また特殊な例として、子供が鼻水をすすった際に耳の奥へ溜まってしまう場合があります。
この時に溜まった水を出すために、あえて鼓膜に穴を開けて水を吸いだす処置を行うことがあるのです。
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鼓膜が破れる原因
耳の鼓膜が破れる原因は様々な例があります。
一般的なもので耳掃除をしている時に何らかの原因で鼓膜を傷つけたことや、喧嘩をしていて耳に平手打ちを思いっきり受けた場合などがあります。
他に水泳の飛び込みや鼻詰まりによって鼻を強くかんだ時や、飛行機に乗った際の急激な気圧変化が起こった時などの例もあります。
中には爆発による爆風が原因といったほぼ無いに等しい例もあるのです。いずれの場合も耳に異変を感じたら早期の治療のため、迷わずに耳鼻科へ行くことをお勧めします。
鼓膜が破れた時の症状
膜が破れたことによる症状として声が聞こえない、機械音が変に響く例を上げましたが、実は出血する場合もあるのです。破れた状況によって多少異なりますが、大抵は激しい痛みを感じた後に出血や耳の機能障害が起こります。
場合によってはさらにめまいの症状が現れることもあります。
音を伝える幕が破れたことにより全ての音の聞こえが悪くなる他に、トンネルなどに入ると空気圧のお変化によって痛みに襲われることがあります。
鼓膜が破れた時の治療法
治療法は自然再生に任せてもいいのですが、この時に耳の炎症を防ぐ抗生物質を使用する他に、負傷した耳の中を綺麗にして清潔なガーゼなどを詰めておくとより良いです。
注意点としてお風呂などで耳の中に水を絶対に入れないでください。耳を乾燥状態に保ちつつ、耳の中を清潔にすることで心配なく治すことができます。
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